kintone攻略
kintoneの「グラフ」入門
― 集計データを見える化する9種類のグラフと表
こんにちは!じぶんシリーズの鈴木です。アプリにデータをためてきたものの、「この数字、結局どうなってるの?」と表のまま眺めて終わってしまうこと、ありませんか?そんなときに頼りになるのがkintoneのグラフ機能です。今回は、kintoneで作れるグラフ・表の種類と、それぞれの得意分野をまとめてご紹介します。
そもそもkintoneの「グラフ」とは?
kintoneのグラフは、アプリに登録されたレコードのデータから、数値やレコード数などを集計してグラフを作成できる機能です。表計算ソフトにデータを書き出して作り直す……といった手間はいりません。
うれしいのは、一度設定を保存すると、アプリのトップページや[レコードの一覧]画面からいつでも最新のグラフを表示できること。レコードが増減しても、グラフはそのつど自動で最新の状態になります。会議前に慌ててグラフを作り直す、ということがなくなります。
グラフはたくさんの種類があるので、「どれを選べばいいの?」と迷いがちです。でも大丈夫。「何を伝えたいか」で選ぶと、ぐっと決めやすくなりますよ。ここからは種類ごとに見ていきましょう。
kintoneで作れるグラフ・表の種類
kintoneの集計では、次の種類のグラフ・表を作成できます。それぞれ得意な使いどころが違うので、順番に見ていきましょう。
1横棒グラフ/縦棒グラフ
項目ごとの集計値を棒線で表現したグラフです。ぱっと見で大きさを比べられるので、いちばん出番の多い定番タイプです。
横棒グラフ・縦棒グラフでは、さらに「集合」「積み上げ」「100%積み上げ」の3つの表示形式から選べます。それぞれ見え方が変わるので、伝えたい内容にあわせて選びましょう。
▶こんなときに使うと便利:製品別の売上や担当者ごとの件数など、項目どうしの大小をパッと比較したいとき
2折れ線グラフ
集計値を示す位置を線で結んで表示したグラフです。時間の経過に伴う量の推移を確認するのに適しています。月別の売上推移などを見るときの定番です。
▶こんなときに使うと便利:月別の売上や問い合わせ件数など、時系列の増減をひと目で伝えたいとき
3曲線グラフ
折れ線グラフと同じく、時間の経過に伴う集計値の変化を表現する場合に適したグラフです。折れ線グラフとの違いは、それぞれの点を平滑な曲線で結ぶこと。なめらかな見た目にしたいときに選びます。
▶こんなときに使うと便利:訪問件数や売上金額など、なめらかな変化として見せたいとき
4面グラフ
項目ごとの集計値を折れ線で表現し、折れ線とX軸に挟まれた領域を色で塗りつぶしたグラフです。推移に「ボリューム感」を持たせて見せたいときに向いています。
面グラフでは、「積み上げなし」「積み上げ」「100%積み上げ」の表示形式から選べます。
▶こんなときに使うと便利:累計の作業時間や在庫数の推移など、量の変化にボリューム感を持たせて伝えたいとき
5曲線面グラフ
項目ごとの集計値を平滑な曲線で表現し、X軸に向かった領域を色で塗りつぶしたグラフです。面グラフをよりやわらかい曲線で見せたいときに選びます。こちらも「積み上げなし」「積み上げ」「100%積み上げ」の表示形式から選べます。
▶こんなときに使うと便利:面グラフと同じ場面で、より柔らかい印象で推移を見せたいとき
6円グラフ
項目ごとの集計値の、全体に対する割合を円で表現するグラフです。「内訳の比率」をシンプルに見せたいときにぴったりです。
補足:円グラフを使うときの注意
円グラフは、データの値に0以下の値が存在しない場合や、項目数が比較的少ないデータの集計に適しています。項目が多すぎると、かえって見づらくなってしまうことがあります。
▶こんなときに使うと便利:問い合わせ内容の内訳や担当者ごとの案件比率など、全体に対する割合をシンプルに伝えたいとき
7表
集計結果の差や変化よりも、結果の数字そのものに着目したい場合には、グラフ形式よりも表形式での集計が適しています。表には「表」と「クロス集計表」の2種類があります。
表
レコードを分類せずに集計する、または1つのフィールドでレコードを分類して、集計結果を数字で表す形式です。「正確な数字」を確認・共有したいときに向いています。
▶こんなときに使うと便利:月次の実績報告など、正確な数字をそのまま確認・共有したいとき
クロス集計表
複数のフィールドでレコードを分類し、集計結果の数字を縦横に掛け合わせて表す形式です。たとえば[大項目]と[中項目]に別々のフィールドを指定すると、2つの切り口を組み合わせて数字を整理できます。項目間の関係を確認したいときに便利です。
▶こんなときに使うと便利:地域別×商品別の売上など、複数の切り口で数字を整理したいとき
目的から選ぶ、グラフの早見表
「結局どれを選べばいいの?」と迷ったときは、伝えたい目的から逆に考えると選びやすくなります。ざっくりとした目安をまとめました。
| 伝えたいこと | 向いているグラフ・表 |
|---|---|
| 項目どうしの大小をくらべたい | 横棒グラフ/縦棒グラフ(集合) |
| 内訳の割合と合計の両方を見たい | 横棒/縦棒グラフ(積み上げ) |
| 内訳の比率だけをくらべたい | 横棒/縦棒グラフ(100%積み上げ)、円グラフ |
| 時間の経過による推移を見たい | 折れ線グラフ、曲線グラフ |
| 推移をボリューム感つきで見せたい | 面グラフ、曲線面グラフ |
| 正確な数字そのものを確認したい | 表(集計表) |
| 2つの切り口を掛け合わせて見たい | クロス集計表 |
グラフを活用する3つのコツ
まず「何を伝えたいか」を決める
グラフの種類から選ぶのではなく、「大小をくらべたい」「推移を見たい」「割合を見せたい」など目的を先に決めると、自然と合うグラフが絞られます。上の早見表を出発点にしてみてください。
よく見るグラフは保存しておく
設定を保存しておけば、アプリのトップページや一覧画面からいつでも最新のグラフを呼び出せます。毎回作り直す必要がないので、定点観測したい数字ほど保存しておくのがおすすめです。
数字が主役なら「表」も候補に入れる
変化や差ではなく正確な数字を共有したい場面では、無理にグラフにせず集計表・クロス集計表を選ぶほうが伝わることもあります。「見える化=グラフ」と決めつけないのがコツです。
種類はいろいろありますが、「目的から選ぶ」と覚えておけば怖くありません。まずは手持ちのアプリで、気になる数字を1つグラフにしてみてくださいね。
kintone攻略では、これからも業務がラクになるヒントをお届けしていきます。次回もお楽しみに!
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グラフの種類と使い分け


