アンバサダー座談会 Vol.1
現場で使い倒したプロはどこに困り、何に期待するのか?アンバサダーから本音の要望を聞いてみた
2026.08.05
現場のプロが開発元に"本音"をぶつけたらどうなる?
本記事では、じぶんシリーズのアンバサダー3名とじぶんシリーズの事業責任者・松村による座談会の模様をリアルにお届けします。使い方の相談から辛口なUIへの指摘、その場で「開発優先度を上げます」と約束された新機能まで。ユーザーと一緒に製品を育てる"距離感"を、ぜひ体感してください。
話し手

琴絵さん
kintoneとじぶんシリーズを組み合わせた業務システム構築のスペシャリスト。施設運営の現場でも自らじぶんシリーズを活用中。

脇野さん
大規模な現場業務でkintoneとじぶんシリーズを活用したシステム構築・運用を支援。現場目線での業務改善を得意とする。

北村さん
DXコンサルタント。NPO・非営利セクターを中心にkintone導入を支援。

松村
ソニックガーデン。じぶんシリーズの事業責任者。
「管理画面で毎回迷子になるんです」——遠慮なしのUIフィードバック
1個いいですか。じぶんシリーズの管理画面、毎回僕、迷子になるんですよ。何の設定をしたいかは分かっているのに、どこに行けばいいのか分からなくなる。あれは僕だけなのかな。

最初に「世界観」が共有されていないと迷うかもしれないですね。一覧、詳細、登録、編集……機能ごとに設定があるから、どこからスタートすると効率よく設定できるのか、という地図が頭にないと。
僕も3つ共有したいことがあって。1つ目は、画面の並びからは機能の優先度が分からないこと。フォームの設定が一番重要なはずなのに、それが伝わらない。2つ目は「じぶんフォームのアプリ」と「kintoneのアプリ」という2つの概念が混在していて、初心者ほど混乱すること。本来は複数のじぶんフォームアプリが1つのkintoneアプリに紐付くのが正しい構成なのに、同じ「アプリ」という言葉なので1対1で作ってしまいがちなんです。3つ目は、最初のログイン画面。kintoneアカウントを入れるのか、じぶんフォーム用のIDを新しく設定するのか、説明がなくて迷うんです。


いや、今お話を聞いていて思いました。説明が極端に少なすぎますね、これ。グルーピングはされているのに何のグルーピングなのかラベルがない。「ここはユーザーに見せる画面の設定」と一言書いてあるだけで全然違うはずなので、改善します。
難しくはないんですよ。難しくはないんだけど、はまる(笑)。今度迷子になったら「何をしたくて、どこで迷ったか」をちゃんとメモして伝えますね。
月800件の現場から。「郵便番号で住所が入ってほしい」
もう1つ相談があって。郵便番号から住所を自動入力できる機能は、現場から本当に要望が多いんです。
その要望はしばしばいただいていて、どこかでやりたいと思いつつ、まだできていないんですよね。実際、どれくらいニーズがあります?
現在支援している企業では、全国規模で多くの拠点から日々受付データが登録されています。利用が広がるにつれて入力ミスも増え、郵便番号を3桁と4桁に分けて入力してしまったり、「大阪府」の「府」が抜けてしまったりするケースがあります。そのたびに後工程で修正が必要になるため、「郵便番号から住所を自動入力できないか」という要望を現場からよくいただくんです。
なるほど、それは分かりやすい。了解です、優先度を上げます。郵便番号7桁を入れたら都道府県と住所が入る、くらいの構成でいいですか?
それで十分です。郵便番号を入力したら住所が自然に補完される。それだけで現場の負担はかなり減ると思います。
「管理者は全部見たい」——使い込むほど出てくる要望
私からも質問が。じぶんページって、ログインした本人に関係するレコードだけを絞り込んで見せられるじゃないですか。それ自体はいいんですけど、一方で管理者は全部見たいんですよね。今はkintone側にシステム管理用のユーザーフィールドをもう1個持って、新規レコードには必ず管理者のアカウントが入るようにして回避しているんですけど、スマートじゃない気がしていて。
なるほど。現状の機能だと、まさにその「kintone側に項目を足す」やり方が正しい設定ではあるんですが……。
そうなんですよ。正しい設定なんだけど(笑)。「その人に見えている状態」を、絞り込みフィールドに自分を入れずに管理者として見たい。管理者設定みたいなものが別にあったら、それが一番の理想です。
要望として受け取ります。別アプリとして「全部見える版」を作る回避策も思いつきましたが、設定がずれたときに自分を信じられなくなるという問題がありますね。
そう、まさにそれが起きるんです。
それでも「シンプルなまま」がいい。じぶんシリーズの哲学
でも、使い始めるといろいろ要望は出ますけど、「シンプルでいい」という方針自体はやっぱり正しいと思うんですよ。何でもやれてしまったがゆえのクレームや不具合が出るくらいなら、今のままのほうが全然いい。売りとしてもその方がいいですよね。
実は今のバージョンの前、V1の頃はかなりカスタマイズできたんです。ただ、カスタマイズとアップデートが影響し合って画面が崩れ、クレームが多発したことがあって。その教訓から、今はロゴ設定など本当に最低限のカスタマイズに絞っています。
僕、あの無骨さは嫌いじゃないですよ。余計な色がないシンプルさは、あえてのものですもんね。不具合じゃなくて「もっと使いたいから」の要望だからこそ、じぶんシリーズの世界の中でどこまでやれたらいいのか、気持ちよく線を引けたらいいなと思っています。
AI時代こそ「セキュリティ」を前面に。受注事例から見えたこと
じぶんシリーズの世界観でいうと、セキュリティのところはもっと強調したほうがいいと思っています。このAI時代だからこそ。最近受注した案件で、法人からベビーシッター事業を受託している会社さんがあるんですが、シッターさんへの個人情報の受け渡しをじぶんレコードで安全に行い、訪問時の記録はじぶんフォームで入力してもらう、という構成にしました。
おお、ありがとうございます。
お客さんはAIで検索して他社製品に流れかけていたんですが、「いや、じぶんシリーズで全然いけますよ」とご提案して実現させました。やっぱり肝はセキュリティ。「適切な権限で、見せる範囲をコントロールできる」という意味でのセキュリティを、もっと打ち出していいと思います。
なるほど。その辺りはコンテンツをたくさん出していかないといけないですね。正直、今はほぼ皆無なので(笑)。
その場で解決も。新機能「ルックアップ候補の絞り込み」
最近のアップデートでいうと、待望だった「ルックアップ候補の絞り込み」ができるようになりました。これまでルックアップは候補が全部出てしまっていたのが、ユーザーの条件によって出し分けられます。商品が10個あるうち、このユーザーには5個しか見せない、A部署の人にはこの3つだけ、アクティブなものだけ、といった具合です。
それ、めっちゃいいですよ。
ちょっと待って、これ把握してなかったです。なるほど、自由設定フィールドを検索条件に使えるんですね。これなら活用できそうな場面が結構ありそうです。

数年前からずっと要望をいただいていて、やっとできるようになった機能です。「固定値反映」も最近のアップデートで、好評をいただいています。
おわりに——「言いたいことを言いまくる会」を続けます
今日は完全に要望を言いまくる回になってしまいましたね(笑)。でも、現場で使っているからこそ出てくる話ばかりだったと思います。
いえいえ、適切な要望です(笑)。定期的に言いまくってもらえるのは、僕のインプットになるので非常に助かります。こういう座談会を続けて、シリーズのアップデートに繋げていきたいと思います。
この座談会に参加したアンバサダー